エコノミー側溝
設計編
「エコノミー側溝」の設計方法について
コンクリート製品は、標準仕様通りに作るI類のほか、11類が規定されている。11類は、受け渡し当事者間の協議によって定めた要求性能を満足するように設計・製造するコンクリート製品である。
本製品「エコノミー側溝」は、これに分類され、設計方法としては、2002年制定コンクリート標準示方書[構造性能照査編](土木学会)に基づいた、構造性能照査設計によるのがよい。構造性能照査設計とは、その製品に要求される限界状態を満足するよう材料の性能及び配筋を定めることをいう。限界状態としては、使用限界、終局限界、疲労限界がある。 「エコノミー側溝」では、使用限界として、設計荷重時にひび割れが入らない、あるいは設計荷重時のひび割れが限界値以下であることを確詔している。
また、終局限界に対応して、設計荷重時に部材が降伏しないということを確認している(図-1参照)。従来は、構造物は許容応力度法で設計されてきた。その方法は、構造物に荷重が作用したときの材料の応力度が許容応力度以下であることを確認するものである 。(図-2 参照)。許容応力度法では、必要とされる性能に対してどの程度余裕があるかわからないという欠点がある。今後は、徐々に構造性能照査設計に移行するものと思われる。